地方自治の振興に貢献
元鳩ケ谷市長 名倉隆さん
29歳だった1974年、鳩ケ谷市議に初当選し4期16年務め、90年の同市長戦に初当選し、4期16年務めた。
「地方自治の振興と発展、市民福祉の向上と都市基盤整備に多大の貢献をした」が受章理由。
ー中略ー
今は政界から引退し、母校県立川口工業高等同窓会会長。
市長在任中のモットーは「人に優しく」。
例えば9時開館の公民館で、どんなに寒くても8時45分に開門しない、厳格に規則だけを守る職員はあり得ない。
「市政の品格が大事だ」と話す。
終戦の翌日、45年8月16日、鳩ケ谷市里(現川口市里)で生まれた。
男ばかり計5人兄弟の4番目。
地元小中から県立川口工業高へ。
部活はバイクを解体する機械研究部だが、熱を入れたのは「誇りを持って主張する」生徒会活動。
中学生時代の新聞配達、高校時代の牛乳配達、卒業後の8年間3社3種の会社勤めで社会を学び、市議立候補を決意。
選挙前の3年間、会社を辞め、本を読み、議会や教育委員会を傍聴した。
「これが無駄でなかった」と振り返る。
妻清子さんと2人暮らし。
10年間、市議会チームでは投手。
今も野球観戦に熱中する。
2015年11月3日埼玉新聞(岸鉄夫)から抜粋